Global Archive // System File 001

THE WORLD

完璧なるパラドックス

この世界は地球に酷似しているが、「欠乏」が存在しない。資源は無尽蔵であり、エネルギーは無限。大気中には「マナ(あるいはエーテル)」と呼ばれるエネルギーが満ちており、科学と魔法の両方を支えている。

「誰も飢えない世界で、渇きはその形を変える。人々はパンではなく、権力、混沌、そして禁忌を渇望するのだ。」

?! 社会的欠陥:孤児のパラドックス

無限の資源がある世界で、なぜシドニーのような孤児が存在するのか? 答えは「飽和による無関心」にある。

  • 快楽遁走: 一部のネイティブは、魔法やVR、あるいはアウトサイダーが持ち込む快楽に溺れ、育児放棄して消えてしまう。
  • 魔力的事故: 高密度のマナ実験の失敗や、アウトサイダー同士の抗争に巻き込まれ、親が消滅することも珍しくない。

結果: 政府は孤児に衣食住を与えるが、そこに「愛」はない。結果として、心の隙間を埋めてくれる聖教会マフィアが、彼らを容易に取り込み「兵器」として育て上げる。

>> 人口構成:二つの民

ネイティブ (Natives)

この世界で生まれ育った、文字通りの「土着民」。生まれながらにして無限のマナと資源の恩恵を受けている。

アウトサイダー (Outsiders)

外部の世界や異次元から来た来訪者たち。希望を求めて来た者、悪意を持って潜入した者、あるいは意図せず漂着した者など、その理由は様々である。

神学:歪んだパンテオン

統一された宗教は存在しない。代わりに、根源的な概念やアイデアを具現化した「神々」を崇める派閥が乱立している。アウトサイダーの中には、それ自体が神格を持つ者さえいる。

ケーススタディ:聖教会

シドニーが所属する「教会」はキリスト教に似ているが、決定的に異なる。彼らは「イエス」という固有名詞ではなく、「12人の使徒を集め、十字架に掛けられた男」という概念を信仰している。教義は歪んでいるが、信仰心は本物であり、執行官たちに聖なる力を与えている。

ケーススタディ:悪魔崇拝

悪魔崇拝も存在するが、しばしばトラブルの元となる。 例: 静かに暮らしたいだけの「悪魔のアウトサイダー」が、隣人から狂信的に「生贄と供物」を捧げられ、非常に迷惑している事例がある。

派閥力学

排斥派 (The Purists)

アウトサイダーを「完璧な世界」への侵入者とみなし、過激な排除行動を行う集団。

混沌派 (Chaos Seekers)

純粋な混乱を求めて集う者たち。無限の資源がある世界において、破壊こそが唯一の娯楽である。

共闘派 (The United Fronts)

出自の違いを乗り越え、共通の目的のために団結するネイティブとアウトサイダーたち。

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