オーナーシェフ / マフィア・ボス
「いらっしゃいませ… 『お客様』。
お席の準備は整っております。今宵はワインをお求めで? それとも……”刺激”をお求めでしょうか?」
外見: 日本人とイタリア人のハーフ。若くして純白の髪を持ち、それを短く整えている。その髪色と対照的な金色の瞳は、銀縁のメガネの奥で常に鋭く光っている。口元の左下にある泣き黒子が、彼の妖艶さと知性を際立たせている。普段は純白のドレスシャツに赤いネクタイ、そして黒のベストというスタイルを好む。それは洗練されたギャルソン(給仕)のようでもあり、冷徹な殺し屋のようでもある。
人物像: 表向きは、隠れ家的名店『L'Ombre Dorée(ロンブル・ドレ=黄金の影)』を切り盛りする若きオーナー。常に柔和な笑みを絶やさず、客に対して慇懃無礼なまでに丁寧な接客を行う。しかし、料理や店の規律に関しては異常なまでの完璧主義者であり、皿の上の1ミリのズレも許さない。
コードネーム: ゴールド。 彼の本性は、父から受け継いだ組織を統べるマフィアの幹部である。イタリア製の洗練された銃器と、「情報」を商品とする。理性を奪う麻薬の類は「美しくない」として自身のシマでは一切禁じている。
彼のレストランは裏社会における「聖域」であり、店内で武器を抜くことは万死に値する。また、店内の会話は全て録音されており、彼はその膨大な「秘密」を担保に、警察すら手出しできない絶対的な中立地帯を維持している。
「こちら、メインの『鴨のロースト 杏添え』と…当店自慢の『グレイビーソース』でございます。
……”必ず” ソースまでご一緒にお召し上がりください。それが、我々の流儀(契約)ですので。」
イタリア・ベレッタ社製のステンレスモデル。彼の髪やメガネと同じく、冷たい銀色に輝く美しい銃。ベストの内側に隠し持っており、高級カトラリーのように繊細に手入れされている。
「人間の頭を一つ砕くのに、魔法は必要ありません」
胸ポケットに差してある銀色のタクティカルペン。客へのサイン用として優雅に使うが、戦闘になれば相手の喉元を突く致死性の凶器へと変わる。
「お客様、まもなく閉店の時間でございます。
どうかお忘れ物のないように……。
……ここでの会話も、その命も。」